Webサイトを作るために欠かせないのが「HTML」と「CSS」。この2つの技術はセットで使われることが多く、初心者の方にとっては混同しやすいものでもあります。この記事では、HTMLとCSSの違いについて、役割・構造・具体例・学び方を含めてわかりやすく解説します。これからWeb制作を始めたい方、Webデザインに興味のある方におすすめの内容です。
HTMLとは?
HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの構造(骨組み)を作るための言語です。文章の見出しや段落、画像、リンクなどのコンテンツを定義します。
HTMLの主な特徴
- Webページの情報や内容を記述する
- <h1>, <p>, <img>, <a> などのタグで要素を表現
- 装飾やレイアウトは含まない
- SEO(検索エンジン最適化)にも重要な役割
たとえば、次のようなHTMLコードは「見出し」と「段落」を定義しています:
<h1>こんにちは、世界!</h1> <p>これはHTMLの段落です。</p>
CSSとは?
CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLで定義した構造にデザインや装飾を与えるスタイルシート言語です。文字の色やサイズ、余白、配置、背景色などを指定します。
CSSの主な特徴
- HTMLの見た目やレイアウトを指定する
- 外部ファイル(.css)やHTML内部に記述可能
- クラスやIDを使ってスタイルを適用
- レスポンシブデザイン(スマホ対応)にも対応
上記のHTMLにCSSで色とフォントサイズをつけると、次のようになります:
h1 { color: blue; font-size: 32px; }
HTMLとCSSの違いを比較表で確認
項目 | HTML | CSS |
---|---|---|
目的 | Webページの構造を作る | Webページの見た目を整える |
記述場所 | .htmlファイル | .cssファイル、または<style>タグ内 |
要素の例 | <h1>, <p>, <img>, <a> | color, font-size, margin, padding |
できること | 情報の配置、リンク、画像挿入など | 色、レイアウト、サイズ、レスポンシブ対応など |
学習難易度 | 入門レベル | やや応用力が必要 |
HTMLとCSSの関係性
HTMLとCSSは、Webページを構成するための“役割分担”をしています。HTMLが文章や画像などの「中身」を作り、CSSがその見た目やレイアウトという「デザイン」を担当します。
たとえば、HTMLで「こんにちは」と書いた部分をCSSで「赤色・中央揃え・太字」にスタイル付けすると、ユーザーにとって見やすく美しいページが完成します。
学び方のポイント
- HTMLから学ぶのがおすすめ(骨組みを理解)
- その後にCSSで装飾のルールを学ぶと理解が深まる
- 実際にブラウザで表示しながら体験的に学ぶのが効果的
- 無料の学習サイト(Progate, ドットインストールなど)も活用
HTMLとCSSが使われる具体例
- ブログページ:HTMLで記事構成、CSSでフォントや背景色
- 企業サイト:HTMLでサービス情報、CSSでブランドカラー適用
- LP(ランディングページ):HTMLでセクション分け、CSSでアニメーションやレイアウト
- ポートフォリオサイト:HTMLで作品紹介、CSSでグリッドやレスポンシブ対応
まとめ:HTMLとCSSはWeb制作の基礎
- HTML:Webページの構造を作る言語
- CSS:Webページにデザインや装飾を加える言語
HTMLとCSSの違いを理解することで、「見た目が崩れる原因」や「なぜ特定のスタイルが適用されないのか」といった疑問も自然と解決できるようになります。これからWeb制作を始めたい方にとって、まず押さえておきたい大切な基礎知識です。